第5回気象庁数値モデル研究会

(第5回日本気象学会THORPEX研究連絡会研究集会と共催)

目的:

アンサンブル予報は週間天気予報から3か月・暖寒候期予報に気象庁が現業利用しているだけでなく、予報データは気象研究コンソーシアムやTIGGEなどを通じて共有され、その利活用の促進が期待されている。また近年、「各変数の不確定性指標」という大きな利点を持ったアンサンブル予報・解析の技術的発展もめざましい。しかし、その大きな利点にもかかわらずアンサンブル予報データの利活用はまだ限定的であり、調査・研究からわかった問題点を次の技術開発に繋げる段階に至っていない場合が多い。そこで本研究集会では、提供者と利用者(利用を検討している人も含む)のそれぞれの立場で現状と課題を講演してもらい、利活用における問題点を率直に討論し、課題の解決策を探ることを目的とする。

プログラム:

13:30-13:35

趣旨説明

茂木耕作(海洋研究開発機構)

13:40-13:55

1.気象庁現業アンサンブル予報に関する現状と課題

氏家将志(気象庁数値予報)

13:55-14:10

2.TIGGEでみる様々な大気現象

松枝未遠(JAMSTEC)

14:10-14:25

3.現業アンサンブル予報におけるMJO 〜再現性と中緯度循環場への影響〜

高谷祐平(気象庁気候情報)

14:25-15:25

討論:全球アンサンブルデータの利用・応用における問題点と技術開発課題

15:25-15:35

休憩

15:35-15:50

4.アンサンブルデータを用いた成層圏突然昇温発生メカニズムの理解

西井和晃(東大AORI)

15:50-16:05

5.台風進路予報における初期値問題

山口宗彦(気象研)

16:05-16:20

6.THORPEXは日本の気象学を変えたか

榎本剛(京大防災研/JAMSTEC)

16:20-17:20

討論:アンサンブルデータを用いた顕著現象研究の課題と可能性

17:30

閉会

注意事項:

問い合わせ先:

気象庁予報部数値予報課 加藤輝之
TEL: 03-3212-8341 (内線3316)
Email: teruyuki_kato@met.kishou.go.jp