数値予報研究開発プラットフォーム(気象庁)

第14回気象庁数値モデル研究会

内容:

台風に伴う大規模災害発生が予測された際に実施が想定される数日前からの広域避難に資するため、特に気象庁全球モデル(GSM)による台風進路予測精度向上は、気象庁が「2030年に向けた数値予報技術開発重点計画」で示した目標の一つである「台風防災」の根幹となります。また、令和2年台風第10号の事例のように、接近前の台風の進路予測はその後の降水量や風の予測に大きく影響することから、防災情報の高度化の上でも台風進路予測精度改善は重要となります。

GSMによる進路予測誤差は年々減少している一方、進路予測の誤差や不確実性の大きい事例は今年も複数見られたほか、進路予測の系統誤差も見られる等、今も多くの課題が残っています。

数値予報による台風進路予測誤差の理解やその改善には、数値予報モデルやデータ同化システムの詳細の把握と、台風の進路予測を決める物理プロセスの理解の両方が必要となります。また、国内の研究コミュニティにおいては、過去の台風進路予測研究において指摘されてきた、渦同士の相互作用や、水の凝結等に伴う加熱の非軸対称性の効果等の影響について、高度な数値予報モデルや解析手法等の新しいツールや手法を用いて再解釈するような進路予測研究が進められています。

今回の研究会では、全球モデルによる台風進路予測誤差の分析や予測精度改善に向けた気象庁の取り組み、台風進路予測に関する大学等研究機関の最新の研究について、気象庁、大学等研究機関双方から紹介するとともに、今後の台風進路予測精度向上に向けた学官連携について議論したいと考えています。

多くの方々のご参加と活発なご議論をお願いいたします。

プログラム:

0(13:30--13:35)
開催挨拶
安田珠幾(気象庁総務部)
1(13:35--13:45)
趣旨説明 (講演資料、約1.1MB)
佐藤芳昭(気象庁情報基盤部数値予報課)
2 (13:45--14:45) 台風進路予測の現状と改良に向けた取り組み
2.1(13:45--14:15)「現業数値予報システムによる進路予測の現状と誤差の分析」(講演資料、約3.1MB) 太田行哉(気象庁情報基盤部数値予報課)
2.2(14:15--14:45)「気象庁全球数値予報システムの台風進路予測改善に向けた取り組み」(講演資料、約4.1MB) 氏家将志(気象庁情報基盤部数値予報課)
休 憩 (14:45--14:55)
3 (14:55--16:25) 台風進路予測に関する最新の研究
3.1(14:55--15:25)「台風進路予報改善に資する近年の諸研究」(講演資料、約3.5MB) 伊藤耕介(琉球大学)
3.2(15:25--15:55)「気象庁全球モデルを用いた台風進路予測研究」(講演資料、約16.5MB) 榎本剛(京都大学)
3.3(15:55--16:25)「渦位逆変換法を用いた台風進路予測誤差の分析」(講演資料、約5.6MB) 吉野純(岐阜大学)
休 憩 (16:25--16:35)
総合討論 (16:35--17:00)