気象庁が2030年に向けた数値予報技術開発重点計画」で示した目標のうち、「台風防災」・「豪雨防災」の達成に向けて基礎となる数値予報の精度の向上には、その初期値の精度向上が課題の一つとなっています。また気象庁では、喫緊の課題である線状降水帯予測精度向上に向け、「観測の強化」等を進めています。このような中、観測データを活用し、初期値の精度向上を通して予測精度を向上させるため、観測原理に基づくデータ特性を踏まえつつ、モデル特性に適した観測データの更なる高度利用方法を検討していくことが重要となっています。今回の研究会では、気象庁から数値予報モデルでの観測データ利用に関する現状や課題、大学や研究機関から観測機器やそのデータの解析手法に関する最新の研究成果を紹介するとともに、数値予報モデルの予測精度向上に資する観測データのより有効な活用に向けた学官連携について議論したいと考えています。多くの方々のご参加と活発なご議論をお願いいたします。
0(13:30--13:35) | 石田純一(気象庁総務部) | |
1(13:35--13:45) | 計盛正博(気象庁情報基盤部数値予報課) | |
2 (13:45--14:45) 気象庁現業数値予報システムにおける観測データ利用の現状と改良に向けた取組の紹介 | ||
2.1(13:45--14:15) | 「地上からの水蒸気観測データ利用の現状と課題」 | 村上康隆(気象庁情報基盤部数値予報課) |
2.2(14:15--14:45) | 「赤外サウンダ利用の現状と課題 ―次期ひまわり赤外サウンダ利用に向けて―」 | 林昌宏(気象庁情報基盤部数値予報課) |
3 (14:55--15:55) 観測データの処理・解析に関する最新の研究の紹介 | ||
3.1(14:55--15:25) | 「二重偏波ドップラーレーダや水蒸気観測を用いた積乱雲および線状降水帯の予測研究」 | 清水慎吾(防災科学技術研究所) |
3.2(15:25--15:55) | 「赤外サウンダの開発の歴史と次期ひまわり赤外サウンダ利用における課題」 | 今須良一(東京大学) |